スタッフ


佐藤快磨(さとう・たくま) 【監督・脚本・編集】

 

 1989年秋田県生まれ。2012年よりニューシネマワークショップ映画クリエイターコースを受講、『舞い散る夜』(2012)、『ぶらざぁ』(2013)を監督。その後ニューシネマワークショップ制作部に所属し、初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』(2014)が、ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞、第19回釜山国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、国内外の様々な映画祭で高く評価される。

 文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2015」にニューシネマワークショップより推薦され、アスミック・エース制作で、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』 (出演:太賀、岸井ゆきの)を監督。

 2018年、「東映 presents HKT48×48人の映画監督たち」の監督の一人に選ばれ監督した松岡菜摘主演の『きっとゲリラ豪雨』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭に招待。また、バウムアンドクーヘンの役者を使った短編映画『ハッピーハッピーサタデー』が池袋シネマ・ロサにて公開された。

[コメント]

 

 "明日もし自分が歩けなくなったら。

 大切な人が突然歩けなくなってしまったら。

 歩ける自分がそれらについて考えることは、あまりにもおこがましく、それでもこの映画を「自分」が撮る意味をずっと探し続けていたような気がします。

 あるセラピストの方が話した、「大事なのは、歩けるようになることではなく、歩いてなにをするかなんです。」

 その言葉は歩ける自分へ真っ直ぐに刺さり、誰もがひとりきりでは生きていけないという当たり前のことを、いつしか必死に考え続けるようになりました。

 明確な答えを提示できているかはわかりませんが、この映画とともに一生考え続けていけたらと思っています。